クオス横浜富岡

今回の検査対象は横浜市金沢区のマンション「クオス横浜富岡」です。これまで多くの物件の現地調査を実施してきましたが、今回の物件は弊事務所の徒歩圏の至近距離にあります。国道16号に面した大きなマンションで、立地状況から車の駐車スペースが無いことから、バイクで出張することになりました。 至近距離なので徒歩でもいける距離なのですが、現地調査という業務のために調査の機材等の七つ道具が多く、バイクで行くことになりました。

至近距離なので今回はバイクで現地に行きましたが、対象物件がマンションなのでバイクでも道具一式を持参できるのです。戸建てではさらに機材が増えるために車は必須です。例えば高い位置の調査のために脚立が必要ですが、これはバイクでは運べません。

さて本題ですが、クオス横浜富岡は京浜急行の富岡駅から徒歩で5~6分程度の本当の徒歩圏にあります。築年数も若く、平成26年の3月に完成していますので、築5年の若いマンションです。案の定車の駐車スペースはありません。来訪者の為の緊急の仕組みは有ると思いますが、そのシステム自体を知らないので、今回はバイクを使用したわけです。

エントランス脇の空間にバイクを留め、あらかじめ指示のあった設置キーボックスから対象住居のキーを確保して入室します。 新しいマンションのためセキュリティシステムは最新型です。今までの型ではエントランスホールにはドア解錠のために集合インターホンが設置してあり、キーを差し込んでドアの解錠をして入室しますが、このシステムにはキーの挿入穴がありません。キーに附属しているキーホルダーをセンサーにかざして解錠します。

このタイプの解錠システムを初めて体験したときには困りました。解錠するためのキーの挿入穴が無く、困り果てているときに外出から帰宅してきた居住者の方に助けてもらいました。とても恥ずかしい思いをしましたが、このマンションも新しくセンサー解除タイプのシステムでした。

内部調査

クオス横浜富岡

対象住宅は10回にあるためにエレベーターにて上昇します。10階に到着して開放廊下で横移動をします。検査の対象はマンションでも区分所有だけではありません。自宅に行き着くための開放廊下などの共用部分も検査の対象になります。それらを確認・チェック・写真撮影をしながら移動します。新しいマンションなので何の問題も有りません。

指定階の住居に入り、住居内部の検査を開始します。今回のマンションは新しいのでコンクリートの強度試験は不要です。 オプションの管路検査は無いので単に住宅の検査です。 各部屋の建具の開閉状況・床の水平状況・壁柱の垂直状況・漏水跡の確認をします。

内部は新しいこともあるのですが、とてもキレイに使用してあって、新築の状態とほとんど変わりません。 バルコニーでは、外部の躯体の状況と防水性が確保されているかの確認がとても重要です。コンクリート躯体は塗装仕上げなので構造クラックがあれば目視で確認できます。特に異常は有りません。床面は歩行系の耐摩耗性床シートがはってあり、立ち上がりはウレタン系の防水仕上げでした。これにも異常はありません。

相対的には築年数が若いこともあり、外部で言えば構造クラックは無く、サッシ周囲のシールの弾力性も残っていて防水機能は維持されていることが確認できました。特に外部周りでは共用部分のために管理状況によって維持のレベルが影響されますが、今回の管理状況は新しいこともあってとても良好であることが確認できました。